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●ガイドラインとは
「診療ガイドライン」とは、US Institute
of Medicineの定義によれば、「特定の臨床 状況において、適切な判断を行なうために、臨床家と患者・介護者を支援する目的で系 統的に作成された文書」とされています。EBM(科学的根拠に基づく医療)の手法を
用いて作成された診療ガイドラインは、医療者と患者が共有しうる信頼性の高い情報源 です。両者が同じ情報を元に、診断や治療について話し合い、決断を下していく「協働
決定」(shared decision making)を可能にするものとして期待されています。
日本でも、1990年代の終わりから国からの助成を受けて、こうした「根拠に基づく診療 ガイドライン」の作成が進められ、現在では数多くの疾患で診療ガイドラインが作られ
ています。たとえば、子宮内膜症については日本産科婦人科学会が作ったガイドライン があり、『子宮内膜症取扱い規約 治療・診療編』(金原出版・定価3,675円)というタ
イトルの専門書籍として販売されています。しかしながら、子宮筋腫については、残念 ながら今のところ診療ガイドラインは作られていないのが現状です。そのため、医療機
関によって提案される治療法がばらばらで、患者は十分な選択肢や情報が与えられない まま、自己決定を迫られるケースが少なくありません。
●たんぽぽ診療ガイドラインプロジェクト
たんぽぽでは平成17年度厚生労働科学研究「根拠に基づく診療ガイドラインの適切な作 成・利用・普及に向けた基盤整備に関する研究:患者・医療消費者の参加推進に向けて」班(主任研究者・中山健夫京都大学大学院医学研究科教授)に協力する形で、国内外の筋腫や内膜症の診療ガイドラインを読んで、診療ガイドラインとはどういうものか、患者が自己決定をしていく上でどのように役立つのか、患者の立場からどんなガイ
ドラインがあったらいいと思うのか、といったことを話し合う研究プロジェクトを実施 しました。
より多くの方々に診療ガイドラインの有用性を知っていただき、治療法選択の参考にし ていただくために、この研究プロジェクトで用いられた、カナダ産科婦人科学会が作成
した診療ガイドライン「子宮平滑筋腫の管理」2003年版の翻訳をホームページ上で一般公開することにしました。
●カナダの子宮筋腫ガイドライン
以下に掲載しているカナダの子宮筋腫ガイドラインは、医学翻訳の専門家に依頼して訳
してもらったものを、 さらにたんぽぽのスタッフが目を通して、患者にも読みやすく手 直ししたうえ、用語集をつけたもので、沖縄県立宮古病院女性相談室の涌谷桐子さん
(産婦人科医)の医学監修を受けています。
このガイドラインはあくまでもカナダ国内向けですので、日本では受けられない、ある
いは普及していない治療法についても書かれています。また診療ガイドラインは定期的 に見直しが行なわれ、内容が刷新されることになっていますが、これは2003年時点でのもので、本来の見直しの期限を過ぎています。
従ってこれらのガイドラインをそのままご自身の治療法の決定に使うことはできませんので、その点はご注意の上、あくまでも参考資料としてご利用ください。
■カナダ産科婦人科学会作成臨床診療ガイドライン「子宮平滑筋腫の管理」2003年版
*子宮筋腫ガイドライン用語集
なお、原文をご覧になりたい方は SOGC Clinical Practice Guidelines (http://www.sogc.org/guidelines/index_e.asp)
をご覧ください。
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